歯周病治療
軽度症状から外科手術まで当院で治療可能
当院では、歯周病治療に力を入れています。もしも家族の口の中だったら?という気持ちで常に患者さまと向き合っています。
歯周病とは歯を支える骨や歯肉の病気です。たとえば、家を想像してみてください。家も土台が悪いとグラグラして、ついには倒れてしまいます。このメカニズムは歯周病も同じです。
歯周病になると、歯を支えている歯肉や歯槽骨が少しずつ壊されてしまいます。
歯周病とは
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に歯周病菌が入ってしまい、その結果、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血するようになります。放置しておくと、最悪の場合は歯が抜けてしまう恐れがあります。
歯周ポケットとは
歯と歯肉(歯ぐき)は、一見くっついているようにみえますが、実はこの境目に溝があります。
【健康な歯】
歯周組織は、歯肉(歯ぐき)と歯槽骨(骨を支える骨組織)、歯根(歯の根元)を覆うセメント質、歯根と歯槽骨を繋ぐ歯根膜からなり、歯を正しい位置にしっかり付着・固定するための強固な構造を備えています。
【歯周病の歯】
歯と歯肉の間に細菌が住み着いて歯垢(プラーク)が溜まると、そこに炎症が起きます。プラークが石灰化し歯石になると、自分では取り除きにくくなって歯周病が悪化し、歯と歯肉が付着している部分にすき間(歯周ポケット)ができます。
<歯周ポケットが5mm以上の人は要注意!>
歯を支えている周りの骨が、破壊されている可能性があります。
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯と歯ぐきに間に溜まる歯垢(プラーク)と歯石に繁殖するバイ菌が原因です。
歯垢(プラーク)
歯垢(プラーク)とは、ただの食べカスではなく、歯の表面に付着したり、歯周ポケットに溜まる乳白色の粘性のある細菌の塊のことを指します。一説には、
歯石
歯石とは、歯垢が長期間に渡って歯の表面に付着した時に、唾液に含まれるカルシウムと混ざり合って石灰化したものです。
歯石は非常に硬いので、通常のブラッシングで除去できません。定期的に歯科医院に通院し、除去することをお勧めします。
スケーリング
スケーリングを行うことで、歯根表面の歯垢・歯石を除去し、表面を滑らかにします。歯石を取ることでプラークが付きにくい状態にし、歯周病を改善します。
歯石の表面は
歯周病の外科的治療
●歯肉切除
歯肉が腫れあがっている場合に行います。歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除し、安定のため縫合します。短時間で比較的簡単に行える手術です。
●歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯周ポケットの深さが3~5mm程度の比較的軽症の場合に行います。歯肉に麻酔をして、歯周ポケットの中の歯石や歯垢を除去します。
●フラップ法(Fop)
歯肉を切開して歯槽骨から剥がします。そして、露わになった歯根のプラークや歯石の除去、歯槽骨の清掃、およびダメージを受けた歯肉の組織を除去して歯肉を元の状態に戻します。
【歯周組織再生誘導材】エムドゲイン
歯周病が進行してしまうと、歯を支えている歯槽骨が吸収されやがて歯を失ってしまいます。その吸収した骨を再生する処置法がエムドゲイン法です。
エムドゲインの主成分である
エムドゲイン治療の流れ
-
STEP1歯周病の状態のチェック
歯周病の進行をチェックします。歯周ポケットの深さを測り、レントゲンの撮影をします。歯周組織の状態により、エムドゲイン法で処置ができるかどうか判断します。
-
STEP2歯肉の切開
麻酔をかけて手術を行います。まず、最初に処置する部分の歯肉を切開します。
-
STEP3歯肉の剥離
歯肉を剥離します。
-
STEP4歯根表面の掃除
歯周病になっている病巣部の歯石、感染物を除去し清掃します。
-
STEP5エムドゲイン・ゲルの塗布
歯根の表面を洗浄した後、エムドゲイン・ゲルを塗布します。
-
STEP6縫合
切開した歯肉部分を縫合し、手術は終了です。術後の抜糸は2~6週間後に行います。
-
STEP7定期的な健診
患部が正常な状態に戻るまで、数ヶ月から1年ほどかかります。治癒期間は患部の状態や、個人差により変わります。術後も口腔内の状態をチェックするため、必ず定期的に通院してください。
歯周病のセカンドオピニオン
以前、患者さまが他院での歯周病治療に不安を感じて、ご来院されたことがありました。
当院でお口の中の状態をしっかり調べ、どのような治療を行うか、うまくいくこと・いかないことをきっちり説明すると、「これなら任せられる」と涙を流して喜んでくださいました。
歯周病の症状や治療内容に不安を抱えている方は、ぜひご相談ください。セカンドオピニオンとして、適切なアドバイスをいたします。